人工妊娠中絶っていつまで?費用はいくら必要?手術の内容は?女性の避妊方法

妊娠

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、妊娠の可能性があるということになります。
まだこの段階で妊娠という判断はできません。
病院(産婦人科)で診察してもらい心拍が確認出来て初めて妊娠と診断されます。

 

 人工妊娠中絶はいつまでできるか?

人工中絶ができるのは妊娠22週未満(21週6日まで)です。

 

病院によって人工妊娠中絶のできる週数が異なります。

妊娠初期のみ手術可能な病院と妊娠中期(妊娠22週未満)まで手術可能な病院があります。

 

諸事情により産まない選択をされた方は、自分の妊娠週数に合わせて人工妊娠中絶手術が可能な病院で診察の予約を取る必要があります。

 

人工妊娠中絶の費用はどれくらい?

妊娠周期によって手術に掛かる費用が異なります。

 

妊娠初期の場合

手術費用 約10~20万円

別途、診察・術前検査費用(約15,000~20,000円)が必要になります。

 

週数や手術日によって料金が変動し、週数が増えるにつれて料金が高くなっていきます。

詳しくは病院へお問い合わせください。

 

妊娠中期の場合

手術費用 約30~50万円

別途、診察・術前検査など(約15,000~30,000円)が必要になります。

妊娠中期の場合は死産扱いとなるため、その他に火葬費用(約8~15万円)も必要になります。

 

妊娠中期の場合、普通の出産と変わらない方法での手術になる為、出産費用と同じ費用が掛かる為、妊娠初期の人工妊娠中絶に比べて料金が高くなります。

出産育児一時金を申請できる場合があるので、病院や加入している健康保険組合へご確認ください。

 

医療費控除について

人工妊娠中絶は保健適用外になるため全額実費となりますが、医療費控除の対象となります。

病院の領収書や通院の際に利用した交通機関の運賃や薬も対象となります。

確定申告まで捨てずにとっておき、忘れずに確定申告を行ないましょう。

 

人工妊娠中絶の同意書とは

人工妊娠中絶手術を受ける際には同意書が必要となります。

 

同意書の内容

・妊娠週数

・入院する予定の期間

・同意する人工妊娠中絶は母体保護法に基づいていること

・手術時のリスクやその同意

・医師の名前と捺印

・本人とパートナーの署名

・未成年の場合は保護者の署名(男性でも女性でも未成年の場合は、本人の保護者の署名がそれぞれ必要になります)

 

人工妊娠中絶の手術方法

人工妊娠中絶が受けられるのは妊娠22週未満(21週6日)までですが、妊娠初期(12週未満)と妊娠中期(12~22週未満)では手術方法が異なります。

 

妊娠初期の手術方法

子宮内容除去術としてそうは法(内容を掻き出す方法)又は吸引法(機械で吸い出す方法)が行われます。

 

子宮口を手術前に拡張した上で、静脈麻酔をして機械的に子宮の内容物を除去する方法です。

通常10~15分程度の手術で済み、痛みや出血も少ないので手術当日帰宅できます。

 

妊娠中期の手術方法

手術前に子宮口を開く処置を行った後、子宮収縮剤で人工的に陣痛を起こし流産させる方法をとります。

個人差はありますが、体に負担がかかるため数日間の入院が必要となります。

 

妊娠中期の手術の場合、無痛人工妊娠中絶手術を行っている病院もあります。

完全無痛で病院に来てから終了するまで痛みを全く感じることなく、手術を終えることができる病院もあります。

 

妊娠初期と妊娠中期での人工妊娠中絶の違い

・妊娠初期の場合は必要ありませんが、妊娠中期の場合は死産扱いになり死産届の提出が必要になります。

7日以内に役所で死産届の手続きしなければなりません。

 

・死産扱いになるので出産費用以外に火葬費用が必要となります。

 

・妊娠中期の場合は機械を使って手術するのではなく、出産するときと同じ陣痛の痛みを伴って流産させます。

(無痛中絶の場合は麻酔をするので陣痛の痛みを感じることはありません。)

 

・妊娠中期の場合、初期に比べて体に大きな負担をかけます。

子宮収縮により陣痛が強くなり過ぎてしまうことがあり、陣痛が強すぎて稀に子宮破裂を起こす可能性もあります。

また、子宮頸管を拡げる処置の際に子宮頸管裂傷が起こり、子宮内に残った胎盤を取り除く際に子宮や膣が傷つき、子宮内部が癒着してしまう可能性もあります。

その場合不妊症になってしまったり、胎盤のトラブルが起こる可能性もあります。

産まない選択をする場合は体の負担が少ない妊娠初期の段階で人工妊娠中絶手術をすることを強くお勧めします。

 

人工妊娠中絶手術の流れ

妊娠初期の手術の流れ

初期の場合は基本当日帰宅できます。

前処置→手術→術後様子見→当日帰宅

(吸引方法の場合は前処置がない場合があります。)

 

手術内容

人工中絶の手術時間は15分程度です。

麻酔を行って眠っている間に手術は終わります。

問題なければ前処置から6時間ほどで終わります。

 

術後個人差がありますが、痛みを感じる方がいます。

術後翌日と1週間後に経過観察のため診察があります。

 

妊娠中期の手術の流れ

中期の場合は入院を伴う手術となります。

前日に子宮口を開くための処置

手術当日、子宮口の開き具合を確認し陣痛を起こす分娩様式

翌日退院

 

術後の状況で入院期間は変わりますが通常2,3日の入院が必要となります。

術後1週間後に検査があります。

 

女性が自分を守れる避妊の方法

自分の体を守れるのは自分自身です。

産まない選択にはリスクがあるので、諸事情で産まない選択をしなければならない事もありますが、出来る限り産まない選択をすることがないように避妊をして妊娠しないように自分の体を守ってください。

 

女性ができる避妊の種類

性感染症予防にもなるので男性に避妊具(コンドーム)を使用してもらうのが一番ですが、女性の場合自分自身でも避妊は可能です。

 

OC(低用量経口避妊薬・低用量ピル)

卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれた錠剤を飲んで排卵を抑制する服用タイプの薬です。

1日1錠毎日同じ時間に忘れずに服用する必要があります。

 

ピルにはOC以外にLEP(低用量エストロゲン)という月経困難症や子宮内膜症などの疾患治療を目的とするものもあります。

 

OCの薬としてはマーベロン28、・ファボワール錠28・トリキュラー錠28・ラベルフィーユ錠28があります。

 

ピルの金額 1シート(1か月)約2,000~3,000円

別途診察料がかかりますが、数か月まとめて処方してもらうことが可能です。

2回目以降は処方量+薬代となりますが、診察が必要な場合は診察料も必要になります。

有効期間 飲み続けている間はずっと有効ですが飲み忘れがあると十分な効果を得られることができなくなります。

リスク タバコを吸う方・BMI値が30以上の方・40歳以上の方は血栓ができる可能性があります。(医師の診断により服用ができない可能性があります。)

」自由診療となりますので料金は病院によって異なりますので、詳細は病院へご確認ください。

 

IUS(子宮内避妊システム)

黄体ホルモンを持続的に放出するプラスチック製の小さな器具を子宮内に入れることにより、子宮内膜が厚くなるのを防ぎ、受精卵を着床しづらくする方法です。

 

IUSの金額 約50,000円(診察料、器具料、取付、検査、処方など含む)

有効期間 1回の装着で2~5年間有効で失敗率も低い方法です。

リスク 稀に自然に体外に排出されることがあります。

施術方法 産婦人科で子宮内に挿入してもらいます。出産経験がある人向きです。

自由診療となりますので料金は病院によって異なりますので、詳細は病院へご確認ください。

 

銅付加IUD(子宮内避妊用具)

子宮内を銅イオンを放出するプラスチック製の小さな器具を入れ、精子が卵子と遭遇して受精することを防ぐとともに、受精卵の着床を防ぐ方法です。

 

IUDの金額 約30,000円(診察料、器具料、取付、検査、処方など含む)

有効期間 1回の装着で2~5年間有効で失敗率も低い方法です。

リスク 稀に自然に体外に排出されることがあります。

施術方法 産婦人科で子宮内に挿入してもらいます。出産経験がある人向きです。

自由診療となりますので料金は病院によって異なりますので、詳細は病院へご確認ください。

 

リズム法(基礎体温法)

毎日の基礎体温の計測により、月経周期や基礎体温の変化から排卵日を予測し、排卵日前後1週間性交渉を避ける方法です。

 

リスク 体調が悪かったりストレスなどで基礎体温が変動しやすく、排卵日が特定しにくいので基礎体温だけでの避妊効果は難しい。

 

避妊手術

手術により卵子の通り道をふさぐ方法です。

卵管を切断し糸で縛る方法と卵管を切断せずにプラスチック製のバンドやクリップで留める方法や電気メスで焼いてふさぐ方法があります。

 

手術にはパートナーの同意が必要になり、成人女性のみ手術可能となります。

 

手術は腹腔鏡手術又は切開手術です。

病院によって手術方法が異なりますので、詳しくはご確認ください。

 

避妊手術の費用 約30万円

有効期間 術後永久的に有効

リスク 

避妊効果は高いですが、一度手術すると女性の場合は元に戻すのが難しいので、妊娠を考えている方にはおすすめしません。

どうしても術後妊娠したい気持ちになりましたら、体外受精などの方法をとる必要があります。

自由診療となりますので料金は病院によって異なりますので、詳細は病院へご確認ください。

 

緊急避妊法(アフターピル)

性交後72時間以内に黄体ホルモンを含んだ薬剤を服用することで妊娠を防ぎます。

効果は80%なので服用しても妊娠する場合もあります。

 

緊急避妊の料金 約15,000円

(内服の翌日から14日間低用量ピルの服用が推奨されており、その場合別途ピル代約16,000円が必要となります)

 

自由診療となりますので料金は病院によって異なりますので、詳細は病院へご確認ください。

 

避妊法による失敗率

100%の避妊方法は存在しません。

どの避妊方法もわずかですが失敗率があります。

避妊方法 失敗率(%) 成功率(%)
OC 0.3~8 99.7~92
IUS 0.2 99.8
銅付IUD 0.6~0.8 99.4~99.2
コンドーム 2~15 98~85
リズム法 3~25 97~75
避妊手術 0.5 99.5

女性が自分の体を守るために比較的簡単に避妊ができるのは低用量ピルになります。

上記にも記載しましたが、低用量ピルの場合服用できる方とできない方がいます。

性感染症予防の為にも男性に避妊具を使用してもらうことが一番だと思います。

男性が避妊具を使用することは男性自身の性感染症予防になりますし、不本意な妊娠を防ぎ自分自身の人生を守ることにもつながります。

女性の体を守る為にも男性には女性の体のことを真剣に考えて、積極的に避妊具を使用して欲しいと思います。