妊娠中に気を付けることって何?初期・中期・後期別トラブルについて

妊娠

妊娠中は何かとトラブルが起こりやすいです。
ここでは妊娠中のトラブルについてご紹介していきます。

 

妊娠中のトラブル

妊娠初期に気を付けること

風疹

風疹とは風疹ウイルスによって起こる急性の発疹性感染症で、春先から初夏にかけて流行します。潜伏期間は2,3週間で、発疹・発熱・リンパ節の張れが認められます。一度かかるとほとんどの人が生涯風疹にかかることはありません。

風疹に気を付けなければいけないのは、妊娠20週までの妊婦です。

妊娠中に風疹にかかると胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴や心疾患、白内障、精神や身体の発育の遅れなどの障害が出る可能性があります。これを先天性風疹症候群といいます。

先天性風疹症候群が起こる可能性が高いのが妊娠12週までの妊娠初期になります。

 

風疹は予防接種を受けることで感染を予防することが可能です。

妊娠中は予防接種が受けれないので、将来妊娠を希望している方は風疹の抗体検査を受け、必要であれば妊娠前に予防接種を受けるようにすると安心です。

予防接種を受けた場合、約2か月間は胎児の安全の為に妊娠しない様に気を付けた方がいいそうです。

家族間の感染を予防するためにも夫婦揃って受けることをお勧めします。

 

Kiki'
Kiki’

Kiki’の場合・・・

妊娠初期の検査により風疹の抗体がないということが分かりました。

担当医からは人ごみは避けて風疹にかからないように気を付けるように言われました。

幸い風疹にかかることはなく妊娠期間を終えましたが、出産後MR(風疹と麻疹)の予防接種を受けました。

市区町村で風疹又はMRの補助制度があるので活用すると良いと思います。

 

トキソプラズマ症

妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると胎児が先天性トキソプラズマ症に感染する可能性があります。

妊娠末期ほど胎児への感染率が上がりますが、妊娠初期の感染程重症化しやすいとされているので注意が必要です。

トキソプラズマの抗体があるかどうかは検査が可能です。

費用は2,000円程度なので妊娠を希望している方は一度検査してみるといいと思います。

検査の結果トキソプラズマの免疫を持っていなかった場合は、生肉やスモークサーモン、生ハム、ナチュラルチーズなどの加熱処理されていない食べ物は控えましょう。

ガーデニングなどの土いじりでも感染する可能性があるので、手袋をするなどの対処が必要になります。

 

 

妊娠中期に気を付けること

体重管理

悪阻が落ち着いてくる妊娠中期(安定期)は食欲がアップします。

体重が増え過ぎないように体重管理をして適度に運動するようにしましょう。

 

妊娠糖尿病

妊娠中に初めて発見された糖代謝異常を妊娠糖尿病といいます。

妊娠したことにより膵臓から作られるインスリンの量が減り血液中の糖が代謝されず残ってしまいます。

妊娠中高血糖になると胎児にも影響が出るため注意が必要です。

「妊娠糖尿病」について詳しくはこちら→妊娠糖尿病って何?なりやすい人・母体、胎児への影響・治療法について編

妊娠高血圧症候群

妊娠中に高血圧を発症した場合妊娠高血圧症候群といいます。

妊娠前または妊娠20週までに高血圧が認められた場合は、高血圧合併妊娠といいます。

高血圧とは収縮期血圧が140mmHg以上(重症では160mmHg以上)、拡張期血圧が90mmHg以上(重症では110mmHg以上)になった場合にいいます。

妊娠中約20人に1人の割合で起こります。

 

「妊娠高血圧症候群」について詳しくはこちら→妊娠高血圧症候群って何?なりやすい人・母体、胎児への影響・気を付けることや治療法について編

 

妊娠後期に気を付けること

妊娠糖尿病

妊娠中期では問題なかった糖代謝が妊娠後期でインスリンの量が足りなくなり妊娠糖尿病になる場合もあります。

妊娠中高血糖になると胎児にも影響が出るため注意が必要です。

 

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群も妊娠後期から発症する場合があります。

 

妊娠中のトラブルとその対処法

妊娠初期に起こりやすいトラブル&対処法

悪阻(悪阻)

悪阻は妊娠に伴って起きる症状で、妊娠した人の半数以上が経験すると言われています。

吐き悪阻や食べ悪阻、眠り悪阻、匂い悪阻、よだれ悪阻と5つに分かれています。

 

対処法:妊娠中の悪阻は葉酸摂取で軽減されるそうです。科学的な根拠はありませんが、ビタミンB6に吐き気を軽減する作用があるそうなので、妊娠前から妊娠中も積極的に摂取したい栄養素になります。

 

切迫流産(出血)

切迫流産は流産のリスクが高い状態にあることを言います。

主な症状は出血です。出血量が多く腹痛を伴うほど流産に進行する可能性が高くなります。

一般的に少量の茶色い出血の場合は危険性が低いですが、鮮血や出血量が多い、強い腹痛があるという場合は流産となる危険性が高いので、すぐに掛かりつけの病院へ受診してください。

 

対処法:無理な運動や体の負担を避ける。ストレスをためずリラックスする。安静にする。

病院によっては妊娠中も服用できる止血作用のある漢方が処方されます。

 

流産

妊娠22週未満で終了してしまうことを流産といいます。

流産は全体の約10%に起こり、妊娠の年齢が上がるとともに流産率は上がります。

 

対処法:初期流産のほとんどが胎児側に原因があるとされており、運動や仕事などが原因になることはほとんどないため、対処法はありません。

 

妊娠中期に起こりやすいトラブル&対処法

便秘

胎児が成長し腸を圧迫することで腸の動きが鈍くなり便秘になりやすくなります。

 

対処法:食生活の改善も必要ではありますが、妊娠中でも服用できる酸化マグネシウムの便秘薬があるので処方してもらいましょう。

 

お腹の張りや痛み

妊娠後期になると胎児の動きが激しくなりお腹がはりやすくなります。

 

対処法:なるべく安静にし、張り止めの薬があるので処方してもらいましょう。

 

貧血やめまい

胎児の成長とともに鉄分の必要量が多くなり、貧血やめまいがおこりやすくなります。

 

対処法:鉄分の多いものを食べるようにして、改善が難しければ鉄剤を処方してもらいましょう。

 

肩こり

妊娠により血液量が増え血栓ができやすくなり血流が悪くなるため肩こりになりやすくなります。

 

対処法:適度な運動を心がけることも大切ですが、湿布薬を利用すると肩こりが軽減されます。

湿布薬は市販品でも利用可能ですが、成分(インドメタシンなど)によっては妊娠中使用できないものがありますので担当医に処方してもらいましょう。

 

湿疹やかゆみ

妊娠中は皮膚が過敏になり湿疹やかゆみが出ることがあります。

 

対処法:保湿クリームを塗って皮膚を保護すると湿疹やかゆみが軽減されます。症状が酷い場合は担当医に相談して薬を処方してもらいましょう。

 

頻尿

お腹が大きくなるにつれ膀胱が圧迫され頻尿になりやすくなります。

 

対処法:特になし

トイレが近くなるのが嫌だからと言って水分補給を怠ると、体内の水分量が減ってしまい母体にも胎児にも影響がでてしまうので、水分補給はしっかり摂るように気を付けてください。

 

むくみ

お腹少しずつ大きくなってくるので、胎児の成長により血管が圧迫されむくみやすくなります。

 

対処法:同じ体勢で長時間いるとむくみの原因になるので、適度に歩くなどの軽い運動を取り入れることでむくみが軽減されます。

 

足の付け根の痛み

お腹の重みを骨盤で支えているため足の付け根に負荷がかかり痛みます。

 

対処法:骨盤ベルトや骨盤を支える腹帯を利用し、足の付け根の負荷を和らげてあベルト痛みが緩和します。

 

 

妊娠後期に起こりやすいトラブル&対処法

お腹の張りや痛み

妊娠後期になると胎児の動きが激しくなりお腹がはりやすくなります。

 

対処法:なるべく安静にし、張り止めの薬があるので処方してもらいましょう。

 

便秘

胎児が成長し腸を圧迫することで腸の動きが鈍くなり便秘になりやすくなります。

 

対処法:食生活の改善も必要ではありますが、妊娠中でも服用できる酸化マグネシウムの便秘薬があるので処方してもらいましょう。

 

むくみ

お腹が大きくなることで血管が圧迫されむくみやすくなります。

 

対処法:同じ体勢で長時間いるとむくみの原因になるので、適度に歩くなどの軽い運動を取り入れることでむくみが軽減されます。

 

足の付け根の痛み

お腹の重みを骨盤で支えているため足の付け根に負荷がかかり痛みます。

 

対処法:骨盤ベルトや骨盤を支える腹帯を利用し、足の付け根の負荷を和らげてあベルト痛みが緩和します。

 

貧血やめまい

胎児の成長とともに鉄分の必要量が多くなり、貧血やめまいがおこりやすくなります。

 

対処法:鉄分の多いものを食べるようにして、改善が難しければ鉄剤を処方してもらいましょう。

 

頻尿

お腹が大きくなるにつれ膀胱が圧迫され頻尿になりやすくなります。

対処法:特になし

トイレが近くなるのが嫌だからと言って水分補給を怠ると、体内の水分量が減ってしまい母体にも胎児にも影響がでてしまうので、水分補給はしっかり摂るように気を付けてください。

 

腰痛や肩こり

妊娠により血液量が増え血栓ができやすくなり血流が悪くなるため肩こりになりやすくなります。

 

対処法:適度な運動を心がけることも大切ですが、湿布薬を利用すると肩こりが軽減されます。

湿布薬は市販品でも利用可能ですが、成分(インドメタシンなど)によっては妊娠中使用できないものがありますので担当医に処方してもらいましょう。

 

湿疹やかゆみ

妊娠中は皮膚が過敏になり湿疹やかゆみが出ることがあります。

 

対処法:保湿クリームを塗って皮膚を保護すると湿疹やかゆみが軽減されます。症状が酷い場合は担当医に相談して薬を処方してもらいましょう。

 

切迫早産

切迫早産とは妊娠22~37週未満に早産となる可能性が高い場合や早産につながる兆候がある状態のことをいいます。

切迫早産の兆候はお腹の張りや痛み、不正出血、破水になります。

これらの兆候がある場合は至急掛かりつけの病院へ連絡し受診してください。

 

対処法:自宅安静または入院

症状が軽い場合は張り止め薬(子宮収縮抑制剤)を服用し、自宅で安静にしながら様子をみます。症状が重い場合は入院となります。

 

前期破水・早期破水

破水には陣痛が始まる前に起こる前期破水と陣痛が始まってから子宮口が全開になるまでの間に破水する早期破水があります。

特に注意したいのが妊娠37週未満に前期破水した場合です。破水すると感染症のリスクや早産の原因になります。

前期破水の原因は卵膜の異常(絨毛膜羊膜炎)や羊水過多や多胎妊娠などで急激に子宮内の圧力が高くなった場合に起こります。

破水した場合は至急掛かりつけの病院へ連絡し受診してください。

 

対処法:入院

病院で妊娠週数や感染の有無、胎児の姿勢や状態などに応じた管理が必要となります。

 

Kiki'
Kiki’

Kiki’の場合・・・

妊娠初期→切迫早産

妊娠中期→肩こり・便秘・妊娠糖尿病

妊娠後期→足の付け根の痛み・腰痛・便秘・お腹の張り・妊娠糖尿病

何か異変を感じた時はすぐに担当医に相談してください。

対処法や必要に応じて薬を処方してもらえるので楽になることが多いいです。