母乳の質を良くする食べものと、授乳中控えたい食べものと飲みもの

出産

母乳は血液を材料に作られています。
○○を食べたら母乳の質が良くなるという医学的根拠はありません。
ただ、人により母乳の味が違うので、食べものや生活習慣が関わっている可能性は否定できません。
ここでは母乳の質を良くすると言われている食べものと、授乳中控えた方が良いとされている食べものや飲みものについてご紹介していきます。

母乳の質を良くするといわれている食べもの

肉や魚など

たんぱく質は血液や筋肉など体を作る主要な成分になりますので、良質なたんぱく質を摂取することが良いとされています。

たんぱく質には肉や魚、大豆製品、卵、乳製品などがありますが、その中でも脂質の少ない白身魚や鳥のささみがおすすめです。

 

レバーやあさり、ブロッコリーなど

母乳は血液を材料に作られているので、赤血球を作る鉄分や赤血球の生産を助ける葉酸の摂取が大切になります。

鉄分は牛の赤身やレバー、まぐろやあさり、ひじきや大豆などに多く含まれています。

葉酸はほうれん草やブロッコリー、アスパラガスなどの緑黄色野菜に多く含まれています。しっかり栄養を摂取するために、野菜は茹でず、炒めたり蒸したりスープにするなど、調理方法に気を付けてください。

ビタミンCは鉄の吸収を促す作用があるので、鉄分を含む食品を摂取する時はビタミンCも併せて摂取することをおすすめします。

 

水分補給

血液の80%は水分なのです。水分は濃くなったり薄くなったり常に変動する血液濃度を適切に保つ働きをしているので、授乳中はいつも以上にお水やお茶などの水分補給が大切になります。通常1日1リットル(食事を除く飲料のみ)が推奨されていますので、授乳中は1.5~2リットルが目安になります。

 

Kiki'
Kiki’

健康的な血液を作る為には、良質なたんぱく質や鉄分、水分などが必要なので、それらを摂取することが母乳の質を良くすると言われている所以なのかもしれないですね。

 

授乳中に控えた方が良いとされる食べもの

脂質の多い食べもの

通常の範囲内であれば脂質の多い食べ物を摂取しても問題はないとされていますが、脂質の多い食べ物を過剰に摂取すると脂質異常症(高脂血症)になる可能性があります。脂質異常症は血液中の脂質である中性脂肪やコレステロール値に正常な状態よりも多い状態になります。

Kiki'
Kiki’

母乳は血液を材料に作られているので、脂質の多い食べ物は控えた方が良いと言われている理由だと思います。食べてはいけないものではありませんが、気になる方はノンフライにするなど調理法に工夫を加えるといいかもしれませんね。

 

香辛料などの刺激物

少量の香辛料は血行を良くし血液をサラサラにする作用があるので摂取しても問題ないですが、過剰摂取はアレルギーを発症する恐れがありますので授乳中は摂取量に気を付ける必要があります。

 

糖分の多い食べもの

糖分の多いものを食べても通常問題はないとされています。糖分を多く摂取してもインスリンというホルモンが血液中の糖分量を調節しているからです。ただ、インスリンの働きが悪いと血液中の糖分量が増え、血糖値が上がります。血糖値が上がると血液濃度が高くなり脱水状態になります(この状態を血液がドロドロと表現されています)。

Kiki'
Kiki’

母乳は血液を材料に作られているので、脂質と同様糖質も控えた方が良いと言われている理由だと思います。気になる方は、洋菓子ではなく和菓子にすると糖分を抑えられますよ。

 

カフェイン

カフェインは過剰に摂取しなければ問題ないとされていますが、カフェインを摂取すると母乳のカフェイン濃度は上がります。上がる濃度は1%と微量ですが、体の機能が未熟な赤ちゃんはまだカフェインを分解する力がありません。

飲んでも問題ないとされるカフェイン量は、妊娠中と同様コーヒー1日1、2杯程度です。

Kiki'
Kiki’

今ではノンカフェイン飲料の種類も多いですし、味も追及され美味しくなっていますので、不安や心配材料を減らすためにも、控えた方がいいものの一つではないかと思います。

アルコール

アルコールもカフェインと同様母乳のアルコール濃度が上がりますが、アルコールの場合の血中濃度は、ママの血中濃度とほぼ同等になります。赤ちゃんはアルコールを分解する力がないので、アルコールを含んだ母乳を赤ちゃんが飲むと、赤ちゃんの発達に悪影響を与える可能性がありますし、万が一急性アルコール中毒を発症した場合は死に至る可能性もあります。また、飲酒は授乳の分泌量や授乳期間を低下させる可能性もあります。

後悔しないためにもアルコールは厳禁!!と覚えておいた方が良いと思います。

 

どうしてもアルコールを摂取したいという方は(おすすめはしません)

母乳のアルコール濃度は飲酒後2時間が高いとされているので、飲酒後2時間以上空けてから授乳することが推奨されています。

人によってアルコールの分解速度が違うので一概に言えませんが、体重50kgの女性の飲酒量の目安は下記の通りです。

アルコールの種類

目安量

ビール(アルコール度数5%) 350ml
缶チューハイ(アルコール度数5% 50ml
ワイン(アルコール度数14% 100ml
日本酒(アルコール度数20%) 80ml
飲酒はおすすめしませんが、飲酒した場合は必ず飲酒後2時間以上空けてから授乳するようにしてください。

 

Kiki'
Kiki’

リスクを考えると授乳中の飲酒は控えた方がベストです。

どうしてもという場合は、摂取したアルコールの影響やリスクを理解した上で、摂取量や授乳時間を考え適切に対応するようにしてください。少しでも不安や心配がある方はあとで後悔しないためにも飲酒は控えるようにしてください。

母乳育児が推奨されていますが、赤ちゃんを守るために粉ミルクへ移行することも一つの手段だとKiki’は思います。

 

ママの健康が赤ちゃんの健康につながるということなのかもしれませんね。

ママの健康には、バランスの取れた食事と水分、適度な運動と睡眠、ストレスフリーな生活が大切になります。

授乳期間中は睡眠不足や育児疲れで体はヘトヘトになるので、頑張りすぎずなるべく自分の体を労わってあげるようにしてください。