双子や三つ子などの多胎児出産って助成や補助、支援はあるの?

出産

出産の高齢化や不妊治療などによって、双子や三つ子など多胎児の出生率が年々増えています。多胎児出産は、食費や日用品、入園、入学など出費が同時に重なり、まとまったお金が必要になることも多いです。
国や自治体の助成や補助・支援を上手く利用して、少しでも負担を減らせると安心ですよね。
ここでは、多胎児出産の助成や補助、支援についてご紹介していきます。

多胎児の助成や補助、支援ってどんなものがある?

出産費用助成

多胎児家庭向けのホームヘルパー派遣

一時預かり

ファミリーサポートセンターの利用補助

タクシー利用料の補助やタクシー券の支給

コミュニティバス無料乗車券

多胎児家庭の交流場の開催

粉ミルクの支給

紙おむつの支給

などがあります。

助成や補助、支援の内容は、お住いの自治体または自治体ホームページなどでご確認ください。
Kiki'
Kiki’

Kiki’が住んでいる自治体は、現在は多胎児向けの助成や支援が増えていますが、当時は粉ミルクの支給だけでした。1か月に一人当たり1缶が1歳になる前の月まで支給されるというものです。それだけでもありがたかったですが、現在はたくさんの自治体で多胎児支援があります。
親切な自治体では出産時案内してくれるところもあるかもしれませんが、Kiki’が住んでいる自治体では口頭での案内はなく、出産時に配布される本を見て知りました。
ほとんどの自治体は事前案内をしてくれず、各自治体から配布される書類またはホームページや問い合わせなどで、自分でどんな支援があるのか確認する必要があります。
利用するには申請が必要なことも多いので、妊娠が分かったらどんな支援があるのか確認するようにしてください。

出産費用の助成っていくらもらえるの?

出産費用助成の例

出産にかかる分娩や入院費から出産一時金を引いた額を助成
双子最大助成額29万円・三つ子最大助成額27万円

分娩費用(双子)110万円の場合

分娩費用(双子)110万-出産一時金42万×2人-助成金26万=自己負担額なし

Kiki'
Kiki’

Kiki’の住んでいる自治体では、出産一時金の貸付制度はありますが出産費用の助成はありません。なので、出産一時金のみでした。分娩費用は年々上がっているので、こういう制度があると安心して出産できるので、いろいろな自治体で取り入れてくれるといいですよね。

多胎児家庭向けのホームヘルパー派遣ってどんなことをしてくれるの?

ホームヘルパー派遣の例

サービス内容

家事援助(食事の準備や片付け、近所への買い物、掃除、洗濯など)

育児援助(授乳、沐浴の補助、おむつ交換、健診などの付き添い、育児相談、保育園などの送迎など)

利用内容

3歳未満の乳幼児を1回2時間年10回まで無料

平日1日4時間以内で120~240時間まで、1時間当たり500円の有料

自治体により無料~1時間1000円くらいまでの幅があります。
サービスや利用内容についてはお住いの自治体へご確認の上ご利用ください。
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Kiki’

Kiki’の住んでいる自治体でもヘルパー派遣があります。
Kiki’の頃は多胎児支援としての優遇はなく、1歳になるまで有料で利用することができました。今は多胎児の場合、3歳未満まで1時間200円で利用できます。
多胎児の育児や家事を一人でやるのはとても大変です。もっと無料で利用できる自治体が増えて欲しいなと思います。

ファミリーサポートセンター利用補助の内容は?

ファミリーサポートセンター利用補助の例

補助金の申請をすると半額補助

支援内容

送迎やお預かり

利用内容

生後2か月ごろから小学校6年生までの子どもを持つ保護者が利用でき、子ども一人当たり1時間約800~1000円で利用可能(交通費やおやつ代など別途実費で掛かる費用があります)

利用方法

利用登録と利用申し込みが必要

利用内容や利用料金、利用可能年齢などは各自治体で異なりますので、お住いの自治体へご確認認ください。
幼児教育・保育の無償化が始まり、認可保育所等を利用していない子どものうち「保育の必要性の認定」を受けている世帯は、一時預かり事業などを利用した際に支払った利用料相当額について給付を受けることができます。詳しくはお住いの自治体へご確認ください。
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Kiki’

Kiki’の住んでいる自治体では、多胎児支援としてではありませんが、平日1時間700円、時間外や土日祝日などは1時間900円で10歳まで利用できます。2人目以降は半額です。
多胎児じゃなくても子どもを連れて買い物に行くのは大変です。双子三つ子となればもっと大変です。Kiki’は双子を連れてさらに荷物を持つことを考えると無理だなと諦め、基本コープの宅配サービスを利用していました。
ちょっと出るだけでも気分転換になるので、乳児の頃は旦那が休日の時に赤ちゃんが寝ている時間を狙って買い物に行くこともありましたが、子どもが幼児になると、ママから離れることができなくなり、ほぼ宅配サービスに頼っていました。
今はいろいろなスーパーでネット注文ができるので、買い物には困らないと思いますが、ずっと家にいるとフラストレーションがたまるので、ちょっと買い物に行きたい時に利用できるのはいいサービスだなと思います。ただ、有料ではなく、月数回でもいいので無料で利用できると利用しやすくなるのになと思います。

タクシー利用料の補助やタクシー券の支給っていくらくらい?

タクシー利用料補助の例

年に1度10,000~24,000円分程度のタクシー利用券の支給

タクシー利用券の補助内容は、各自治体により異なりますのでお住いの自治体へご確認ください。
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Kiki’

Kiki’の住んでる自治体では、多胎児支援として満2歳まで商品券10,000円分が支給され、タクシー移動にも使えます。

多胎児での移動は大変なので、とても有難い支援ですが、他の自治体では24,000円支給されるところもあるので、少ないなと感じます。

Kiki’の頃にはなかった支援なので、あるだけいいのかなとも思いますが、検診や予防接種など多胎児を連れて移動する機会は多いので、もっと手厚い支援になるといいなと思います。

多胎児家庭の交流場の開催

多胎児家庭交流の場の例

多胎妊婦や多胎児家庭など、妊娠期から出産後まで多胎育児経験者や多胎児仲間、保健師、助産師など等との交流や情報交換、相談などができる場の開催

開催日

定期または不定期開催

参加方法

入会・登録と予約

多胎児交流会は自治体のホームページなどでご確認ください。
参加するには団体への入会や登録と予約が必要な場合がありますので、事前に参加団体へご確認ください。
多胎児向けの交流会を設けていない自治体もあります。
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Kiki’

Kiki’の住んでいる自治体では、自治体が開催する交流の場は設けていなく、民間団体が行っているサークルが30団体ほどあります。その中で双子向けのサークルが1団体しかありませんでした。民間サークルなので、ほとんどのサークルが有料です。
自治体が開催している多胎児交流会は無料の場合が多いので、一度確認されるといいと思います。
Kiki’は両親や友人が手伝いに来てくれることが多かったので、サークルに参加することはしませんでしたが、近くに両親や友人がいない場合は、相談や情報交換できる場はとても大切だと思うので、もっともっと気軽に参加できる無料の交流の場が増えるといいなと思います。

粉ミルクの支給

粉ミルク支援の例

多胎児家庭の乳幼児1名につき1か月1缶を、生後12か月まで支給。

自治体の支援以外でも、ミルクの支援を行っています!!

例えば、江崎グリコでは液体ミルクの購入補助支援を行っていて、通年1家庭につき1回の申し込みで「アイクレオ 赤ちゃんミルク」1セット(48本)を4,800円(税・送料込み)の専用価格にて提供しています。不定期にはなりますが、1家庭につき1回の申し込みで消費期限3か月未満の「アイクレオ 赤ちゃんミルク」1セット(12本)を510円(税・送料込み)双子家庭の上限は2セット・三つ子家庭は3セットまで専用価格で提供しています。

申込は支援登録団体(多摩多胎ネット、しずおか多胎ネット、NPO 法人ぎふ多胎ネット、一般社団法人あいち多胎ネット、 NPO 法人いしかわ多胎ネット、おおさか多胎ネット、NPO 法人つなげる、ひょうご多胎ネット、ツインズクラブ久留米、さが多胎ネット、みやぎ多胎ネット、多胎育児サークルハッピーキッズ旭川支部、ふたごぐみ、2525萩、双子みつごサークルcherry、双子ちゃんタイム、ツインマザースクラブ、特定非営利活動法人ゆうゆうクラブ、ふたごクラブ、ジェミニの会、さぬきツインクラブ)が窓口になっています。グリコお客様センターに問い合わせると「NPO 法人つなげる」を紹介されるそうです。

NPO法人つなげるによる液体ミルクの受付や問い合わせはLINE公式アカウントからになります。詳細はこちら↓↓↓をご覧ください。
https://tsunagerunpo.com/news/6223/

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Kiki’

Kiki’の住んでいる自治体では、多胎児支援として粉ミルクの支給がありました。1歳になる月まで一人1か月1缶、指定薬局でもらうことができました。
3か月以降は完全ミルク育児だったので、ミルクの消費が激しくとても助かりました。もっともっとこういう支援が増えると助かりますよね。

紙おむつの支給

紙おむつ支給例

多胎児家庭の生後3か月の乳児から3歳の誕生日月まで毎月1回希望の紙おむつの支給
生後7か月まで毎月1か月相当分(上限3パック)支給

利用するには申請が必要になるので、お住いの自治体へご確認ください。
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Kiki’

Kiki’の住んでいる自治体では、紙おむつの支給はありませんでした。
粉ミルクもそうですが、多胎児になると紙おむつもかなり消費します。
新生児の頃は一人当たり1日10~14枚取り替えるので、1か月で約420枚必要になります。双子だと倍掛かるので1か月約840枚、90枚入りのおむつパックが1か月で約9~10パックも必要になります。なのでこういう支援があるととても助かりますよね。

自治体によって多胎児の助成や補助、支援の内容が異なり、利用するには申請が必要になるので、事前にどんな助成や補助、支援があるのか調べておくとスムーズに利用できると思います。

多胎児の助成や補助、支援以外に出産した人が利用できる子育て支援があります。
自治体によって支援内容や利用できる対象者が異なりますが、誕生準備手当、共通買い物・食事券の支給、出産支援祝い品などがある自治体もあるので、併せて情報収集しておくとといいと思います。

多胎児育児は金銭面でも体力面でも大変なので、安心して子育てができるようにもっと手厚い支援がこれから増えていくといいなと思います。