昨今家賃の値上げが増えています。
家賃の値上げは、管理している不動産会社や大家さんから連絡がきます。
従わなければいけないと思っている方多いと思います、実はこれ拒否することができるんです。
ここでは家賃の値上げについてご紹介していきます。
家賃値上げ通知のタイミングは?
賃貸借契約の更新時が一般的
不動産会社や大家さんから家賃値上げを通知されるタイミングは、契約更新の時期が多いそうです。ただ、物価高騰などの理由で、契約途中に突然値上げ通知されることもあります。

契約更新の数か月前に通知されることが多いですが、通知するタイミングに決まりはないそうです。また、契約途中の値上げについても、契約書に記載していることが多いので一度確認してみるといいと思います。
家賃の値上げ通知は何で来る?
封書または専用アプリなど
管理している不動産によって通知方法は異なりますが、一般的には封書で通知が届きます。不動産会社専用アプリがある場合は、アプリで通知される場合があります。

大家さん直接支払いの場合は、大家さんから口頭で値上げについて話があるかもしれませんが、封書または専用アプリを通してくることが多いそうです。
家賃値上げの通知が届いたら何をしたらいい?
内容の確認
近隣の家賃相場の確認
まず、届いた通知の内容を確認しましょう。
次に、家賃値上げが妥当かどうか、近隣の家賃相場を確認しましょう。近隣の相場以上の家賃値上げであれば、値上げに合意するかしないかの判断材料になります。

値上げ理由について記載がなく理由を知りたい場合は、不動産会社または大家さんに確認が必要です。確認する前に、合意するかしないかを決めておくといいと思います。不動産会社や大家さんは値上げに合意して欲しいので、言葉巧みにあれこれと理由を付けて条件をのます様なトークをしてくる場合があるので、上手く拒否できるかどうか不安がある方はおすすめしません。
基本、家賃を払い続けていれば退去させられることはないので、通知が来ても無視しつづけ従来の家賃を払い続けている方も中にはいるそうです。
家賃の値上げは従わないといけないの?
拒否することができる
家賃を値上げすることは借地借家法で認められていますが、家賃の値上げは双方の合意がないと成立できません。
これは値上げに限らず値下げについても同様です。

家賃相場や物価高騰、設備投資などを理由に家賃が上がるケースが多いそうです。借主が納得して家賃の値上げに合意するのはいいですが、納得いかないようであればその意思を伝えることが大切です。
合意がなければ家賃を上げることはできないので、電話やメール、問い合わせフォーム、封書(内容証明郵便)などで不同意の意思を伝えるといいと思います。
家賃の値上げに合意しないと退去させられる?
家賃の値上げを拒否しただけでは、原則強制退去されられることはない
家賃の滞納や無断で増改築をするなどの契約違反がない限り、万が一退去命令を出されたとしても拒否することができます。
また、大家都合で退去命令を出された場合、立退料を請求して退去することができます。相場は家賃約半年~1年分です。

不動産会社や大家さんとのやりとり(交渉中)している間、従来の家賃額を払い続ける必要があります。結果が出るまで払わないでいると滞納とみなされてしまうので、必ず払い続けることが必要です。
万が一家賃の受け取りを拒否された場合は、そのままにしていると滞納とみなされてしまうので、その後強制退去させられる可能性があります。その場合は法務局に供託(相当と認める額の賃料を供託所に預けることで家賃を払ったことと同じ効果になる制度)することで家賃を払っていることにできるので、従来の家賃額を供託するのを忘れないようにしてください。
不動産会社や大家さんとの交渉で気をつけることは?
冷静に不同意の意思を伝える
不動産会社や大家さんも値上げ交渉する権利があり、借主側も拒否する権利があります。
交渉がこじれて良いことは何一つありません。人対人なので、気持ちを逆なでることのないように、お互いが気持ち良い取引を心掛けることが必要です。

交渉する時、今の住居が気に入っていて長く住み続けたいのであれば、そのことを伝えて相談するのもいいと思います。
また、家賃値上げを合意する代わりに次の更新料を免除や、値上げ額を下げてもらったり、値上げの開始時期を延ばしてもらえないか交渉してみるのもいいと思います。