子どもが転んだり何処かにぶつけたりして頭を打つことって結構ありますよね。
その時病院に行った方がいいのか?それとも自宅で安静にしながら様子を見ててもいいのか悩みますよね。
ここでは子どもが頭を打った時、病院に行った方がいいケースと様子をみても大丈夫なケースをご紹介していきます。
子どもが頭を打った時にまずやること
●意識がない
●記憶がない
●声を掛けても反応しない
●すぐに泣かなかった
●顔色が悪い
●元気がない
●複数回嘔吐をしている
●けいれんがある
●食欲がない
●呼吸が苦しそう
●打った部分がへこんでいる
●出血した血が止まらない
●手足が動かない
●手足にしびれがある?
●大きなたんこぶになっている
●頭痛がひどくなっている
●目がぼやけたり二重にみえている
●視線が合わない
●きちんと会話ができない
●いつもよりボーっとしている
●起こしてもなかなか起きなかったり、うとうとして眠りがちになっている
●鼻や耳から液が出てきている
●首が動かない
●首に痛みがある
一つでも当てはまる場合
すぐに脳神経外科または小児科を受診してください。
一つも当てはまらない場合
特に子どもの様子に気になることがなく普段と変わらないようであれば、そのまま自宅で安静にしながら様子を見ても大丈夫と言われています。
自宅で様子を見る場合は、なるべく子どもから目を離さないようにしてください。
Kiki’の場合・・・
子どもが頭を打ったことは2回あります。
4歳の頃は、上記に当てはまる症状はなく変わった様子もなかったのですが、子どもが症状をきちんと言える年齢ではなかったので、念のため小児脳神経外科を受診しました。
7歳の頃は、上記に当てはまる症状はなく、頭を打ったときの状況や体の痛みなどの症状を細かく伝えられるようになっていたので、病院を受診するか悩みましたが、自宅で様子をみることにしました。自宅で様子を見ているときは、定期的に状況を確認し、なるべく動かないように安静にしながら過ごしてもらいました。
危険な頭の打ち方をしたときはすぐに病院へ
●車の外に放り出されるような交通事故
●2歳未満の場合は90cm以上、2歳以上の場合は150cm以上の高さからの落下
●子どもの頭部に大きなエネルギーが加わった衝撃を受けた
●ヘルメットを着用せず自転車で転び頭を打った
●歩いているときに自転車や車と衝突し頭を打った
病院へ行くときは?
子どもは自分で状況や症状をうまく伝えることはできません。
子どもがどこでどの様に頭を打ったのか、その後どのような症状があるのかをできるだけ具体的に詳しく説明することが大切になるので、子どもからしっかり聞き取りをするようにしましょう。
聞くことの例
頭を打った環境・・・アスファルトの歩道、コンクリートの壁、鉄の棒、木のテーブルなど
頭を打った位置・・・おでこ、おでこ上部(前頭葉あたり)、後頭部など
頭を打った状況・・・走っていて打った、転んで打った、ジャンプして打った、押されて打った、落下したときに打ったなど
痛みを感じる場所・・・打ったところ(押すと痛いのか、何もしていない状況でも痛いのか、首の後ろ(動かすと痛いのか、押すと痛いのか、動かさない状態でも痛いのか)、頭痛(頭を動かすと痛いのか、動かさない状態でも痛いのか)
CTは撮った方がいいの?
頭部の状況を確認するためにはCT検査が優れています。
CT検査をするかどうかは頭を打った状況と子どもの様子で医師が判断します。
CT検査にはリスクを伴い、特に子どもの場合はそのリスクが高まるので、CT検査をするかどうかは慎重に判断する必要があるそうです。
CT検査のリスクとは?
CT検査はX線を使用しているため、CT検査を2~3回受けることで脳腫瘍のリスクが3倍になり、5~10回受けることで白血病のリスクが3倍になると言われています。
年齢が若ければ若いほど影響を受けやすく、一生のうち3回CTを撮ると癌になる確率が1.8倍上がるという研究結果もあるそうです。
Kiki’の場合・・・
4歳の頃に子どもが頭をぶつけ、まだ小さいこともあり心配で脳神経外科を受診しました。その時医師から言われたのは、年齢が小さいとCTを撮っても鮮明に映りません。子どもはじっとしていることが難しいので動いてしまし、正確に判断することが蒸すかしいかもしれないが、初めてのCTで被爆の心配はないので、お母さんが心配なら撮ってみようか?という感じでした。
ちょっとおおきな腫れ(たんこぶ)ができていたこともあり、CTを撮ることにしました。実際はやはり動いてしまったようで鮮明には映っていなかったのですが、見る限りは問題ないと言われ安心したのを覚えています。
ただ、その後7歳の頃に公園で遊んでいて鉄の棒に思いっきりおでこの上部を打った時は、子どもの状況を確認して、少しの腫れ(たんこぶ)と打った翌日顎と首の痛みはありましたが、変わった様子は見られなかったので自宅で様子をみました。
その後も変わった様子はなく、痛みも日に日に良くなっていきました。
病院へ連れて行った方がいいかの相談はできる?
電話相談とサイトがあります。
電話相談
♯8000 または 一般ダイヤル回線(ダイヤル回線やIP電話など)
小児科医師や看護師から子どもの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院などのアドバイスを受けることができます。
♯8000をプッシュすると住んでいる地域の窓口に自動転送されます。
各自治体の連絡先と受付時間が分かるサイトです。
URL https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
Kiki’の場合・・・
頭を打った時ではないのですが、夜中高熱と嘔吐があったときに朝まで待ってから病院へ行った方がいいのか、すぐに病院へ連れて行った方がいいのか悩み電話相談したことがあります。その時は看護師さんにつながり状況を説明して、3歳ということもあり夜間救急で受診するように言われ、夜間やっている小児救急外来を受診しました。
サイト
こどもの救急(対象年齢生後1か月~6歳)
子どもの症状別に当てはまる項目を選んで、すぐに病院へ行った方がいいのかどうかの判断の目安がわかるサイトになります。
病院へ行かなくても大丈夫という判断はなく、夜間や休日などの診療時間外に病院へ受診するかどうかを判断してくれるサイトです。
Kiki’の場合・・・
生後1か月から6歳までを対象にしているサイトですが、様子をみても大丈夫なのかどうか小学生になった頃も目安として活用していました。
何かあってからでは遅いと思ってしまうので、病院へ行った方がいいのかどうかの判断はとても難しいですよね。
診察時間内であれば、念のため病院へ受診するといいと思いますし、診察時間外の場合は、小児救急電話相談を利用して指示を仰ぐといいと思います。
各自治体で診察時間外の緊急外来を受け付けているセンターなどがあるので、電話相談ではなく直接診てもらいたいという方は、簡易診察にはなってしまうことが多いですが、そういう場所を利用するのもいいと思います。