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思春期早発症と思春期遅発症って何?子どもの第二次性徴に起こる体の変化について

子育て
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思春期に起こる子どもの第二次性徴ですが、早ければ良い、遅ければ良いというものではありません。
体の成長には適切な時期があり、それよりも早いと思春期早発症、遅いと思春期遅発症の可能性があります。
ここでは思春期遅発症と思春期遅発症についてご紹介していきます。

思春期遅発症と思春期遅発症

思春期早発症とは

通常第二次性徴が始まると、性ホルモンの増加により男の子は男性らしく、女の子は女性らしい体へと変化していきます。一般的に、男の子は12歳頃から女の子は10歳頃から始まるとされていますが、それよりも早い段階で第二次性徴が始まる病気のこと

思春期遅発症とは

男の子では14歳、女の子では13歳までに第二次性徴が見られない病気のこと

思春期早発症と思春期遅発症の目安

思春期早発症

【男の子】
9歳までに精巣が発達する
10歳までに陰毛が生える
11歳までにわき毛やひげが生えたり、声変わりが始まる

【女の子】
7歳6か月までに乳房が膨らみ始める
8歳までに陰毛やわき毛が生える
10歳6か月までに生理が始まる

Kiki'
Kiki’

Kiki’のママ友の女の子で、思春期早発症の子がいました。
その子は小学3年生(早生まれの8歳)の頃から胸がふくらみ始め陰毛が生えてきたのをきっかけに受診し、このまま放っておくと生理が来てしまい低身長になってしまうとのことでホルモン治療を始めていました。
その子はたまたま胸が膨らんできたとか毛が生えてきたと母親に伝えてくれたから分かったのですが、3年生くらいになると子どもたちだけでお風呂に入るようになる家庭が多いと思うので、気づけないことが多いかもしれません。Kiki’はそのことがあり、双子の男の子と女の子には定期的に確認していました。

思春期遅発症

【男の子】
・14歳までに精巣の増大(2.5cm以上)がみられない
・15歳までに陰毛が生えない
・16歳までに声変わりが始まらない
・性器の成長開始から完了までに4年以上かかっている

【女の子】
・13歳までに乳房の発達や成長スパートがみられない
・14歳で陰毛が生えない
・15歳になっても初経がない
・乳房発育開始後5年以内に初経がない

Kiki'
Kiki’

Kiki’の同級生の男の子で、2人ほど思春期遅発症と思われる子がいました。
2人とも中学生3年生まで身長も低く声変わりもしていなかったです。その子たちは高校生になると身長が伸び始めたそうで、一人は160cmもう一人は175cm位まで伸びてました。そう考えると、男の子はあまり気にする必要はないのかなと思いました。女の子は友だち以外はちょっと分かりませんが、Kiki’の周りの女の子ではいませんでした。ただ、女の子の場合15歳以降自然に生理がくるのは稀とのことなので、いつかくるだろうと思わず受診してください。

男の子は14歳、女の子は13歳までに二次性徴が認められない場合は、思春期遅発症の疑いがありますので専門医の受診をおすすめします。

思春期早発症と思春期遅発症の原因

思春期早発症

脳から精巣・卵巣に命令を送る視床下部・下垂体という場所が、早くに活動を始めてしまう中枢性思春期早発症が最も多く、原因不明な特発性思春期早発症も多いとされています。また、別の病気が原因で第二次性徴が早まることもあります。

思春期遅発症

【男の子】
多くは体質や遺伝によるものが原因で、病的なものではないとされています。
ただ、糖尿病や腎不全などの疾患や低栄養によって性腺刺激ホルモンの分泌減少や脳腫瘍や外傷による性ホルモンの減少、精巣の異常という病気が隠れている可能性もあります。

【女の子】
体質的なものもありますが、半数近くは卵巣の機能異常により正常に女性ホルモンが分泌されないことが原因とされています。また、過度な運動や食事制限によるダイエットが原因になる場合もあります。
その他、糖尿病や甲状腺機能低下症、腎不全などの原因による性腺刺激ホルモンの減少、ターナー症候群というX染色体の欠失が原因で起こる場合もあります。

思春期早発症と思春期遅発症の影響

思春期早発症

第二次性徴が適齢時期より早く始まることで身長の伸び率が低下すると共に最終的な成人身長が低くなり、低身長になる影響があります。

思春期遅発症

第二次性徴が始まると身長の伸び率が上がる為、同級生と比べ低身長になる傾向があり、骨の成長も遅れることがある為、骨年齢の遅延や骨密度の低下など身体的な影響があります。

思春期早発症と思春期遅発症の治療

思春期早発症

LH-RHアナログをだいたい4週間に1回注射し、精巣・卵巣を刺激するLH、FSHの分泌を抑え、男性ホルモン、女性ホルモンの分泌を抑える治療を行う
また、別の病気が原因の場合は、その原因に対する治療や手術を行います。

思春期遅発症

一般的には治療をせず、経過観察となります。
明らかな低身長がある場合は、ホルモン治療として性ホルモン補充療法(男の子はテストステロン、女の子はエストロゲンなどの女性ホルモン)が行われることもあります。
また、男の子の場合最終成人身長を伸ばす目的とした治療として自費診療で(保険診療対象外)蛋白同化ホルモン治療を行うこともあります。

受診する科は?

小児科または小児内分泌科

※思春期遅発症の女の子は婦人科での受診も可能です。

思春期早発症と思春期遅発症の診断

思春期早発症

日本人の平均と比較し、2~3年以上早い第二次性徴が2つ以上見られる場合

思春期遅発症

男の子で13~14歳、女の子で12~13歳までに第二次性徴が見られない場合

※思春期早発症と思春期遅発症の目安参照

子供の成長はどの段階でも心配になりますよね。
思春期早発症も思春期遅発症も気づかないままになってしまう可能性がある病気です。
常日頃から親子間のコミュニケーションを大切に、子どもの変化を見逃さないように注視する必要があります。
そして、疑問に思うことがあれば一人で抱えずに、両親や友人、ママ友、学校の養護教員、かかりつけ医、子育て支援センターなどに相談することをおすすめします。

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