乳児にミルクを飲ませるときに使う瓶を哺乳瓶といいます。
混合育児や完全ミルク育児には欠かせない哺乳瓶。
種類や形がメーカーによって様々で、どれを選んだらいいのか迷いますよね。
ここでは哺乳瓶の種類とメーカー別特徴などについてご紹介していきます。
哺乳瓶の種類と特徴
素材
ガラス製
プラスチック製
トライタン製
容量
80ml
120ml
160ml
240ml
330ml
特徴
ガラス製
ガラス製は傷がつきにくく、傷にばい菌が入り込む心配がないので衛生的で安心です。
熱伝導率が高いので、ミルクを冷ます時もプラスチック製に比べ早く冷ますことができます。
耐熱ガラスで作られているので、消毒するとき煮沸・薬液・電子レンジも使用可能でお手入れしやすいのが特徴です。
プラスチック製に比べ重さと割れる可能性があるので、自宅での使用がおすすめです。
プラスチック製
プラスチック製は軽く割れにくいのが特徴です。
自宅はもちろん軽いので外出時の使用に便利です。赤ちゃんが自分で持って飲めるようになった時もガラスに比べ軽いので赤ちゃんも持ちやすいですし、万が一赤ちゃんが哺乳瓶を落としたり投げてしまっても割れないので安心です。
ただ、ガラス製に比べ内側に傷ができてしまうと、そこにばい菌が入り込む可能性があります。
プラスチック製はメーカーによって消毒の仕方で煮沸や電子レンジが使えないタイプがあるので消毒方法を確認してからの購入がおすすめです。
トライタン製
樹脂素材(プラスチックの一種)でできていて、ガラスのような高い透明性とプラスチックのように軽く割れにくいのが特徴です。
Kiki’は、ガラス製とプラスチック製両持っていました。プラスチック製はガラス製に比べ軽くてミルクをあげるときはとても楽でしたが、ミルクが冷めにくく温度が分かりづらかったです。衛生的な面を考えるとプラスチック製はほとんど使わずガラス製を使用していました。
ガラスは割れる心配がありますが、しっかりと厚みがあるのでちょっと室内で落としたくらいでは割れることはありませんでした(落とした高さや床の素材によっては割れていたかもしれませんが・・・)。
乳首(ニップル)の種類と特徴
素材
イソプレンゴム製
シリコンゴム製
サイズ
SS・S・M・L・LL・3L
SS 新生児(0カ月から)
S 1か月頃から
M 3か月頃から
L 6か月頃から
LL 9か月以上
3L 15カ月以上
穴の形
丸穴
クロスカット
スリーカット
特徴
イソプレンゴム製
天然ゴムの代用品として使用されているイソプレンゴムは、匂いが少なく弾力性に優れています。シリコンゴムに比べ耐熱性に劣るので、果汁用の乳首として販売されていることが多いです。
シリコンゴム製
ゴム特有のにおいがほとんどなく、熱に強く耐久性が高いので劣化しづらく長持ちするのがシリコンゴム製の特徴です。
丸穴
乳首の先端が丸く穴が開いているタイプです。
丸穴は出てくるミルクの量が一定、傾けるだけでミルクが出てくる形状になっているので、吸う力の弱い新生児から使用できます。
新生児用や3カ月ころまでの乳首は丸穴が多く採用されています。
クロスカット
乳首の先端がXの形に穴が開いているタイプです。
丸穴と違い、吸う力によって出てくるミルクの量が変わります。吸う力が強くなると飲める量が増えるので、吸う力が強くなる6か月頃からの乳首に多く採用されています。
スリーカット
乳首の先端がYの形に穴が開いているタイプです。
クロスカット同様吸う力によってミルクの出る量が変わります。こちらも吸う力が強くなる6か月頃からの乳首に多く採用されています。
主な哺乳瓶メーカー
ピジョン
母乳実感(耐熱ガラス製・プラスチック製)
スリムタイプ(耐熱ガラス製・プラスチック製)
母乳相談室(耐熱ガラス製)
口唇口蓋裂児用哺乳瓶
ピジョンの哺乳瓶の中でも母乳実感シリーズは、母乳育児を応援する哺乳瓶です。
手にフィットするデザインで持ちやすく、絵柄が豊富です。
サイズは80ml,160ml,240mlと3種類あります。
母乳実感哺乳瓶は、赤ちゃんがママのおっぱいを飲む口の動きを60年にわたり研究して作られてきた母乳実感乳首と一緒に使用します。
乳首は直接おっぱいを飲むときと同じ口の動きが再現できるので、母乳とミルクの混合育児でも使用できます。
コンビ
テテオ 授乳のお手本哺乳びん(耐熱ガラス製・プラスチック製)
テテオ 授乳のお手本LiCO哺乳びん(耐熱ガラス製・プラスチック製)
テテオ 哺乳びん(耐熱ガラス製・プラスチック製)
テテオ 病産院用哺乳びん(耐熱ガラス製)
口唇口蓋裂児用哺乳びん ママの手
テテオ授乳のお手本シリーズは、母乳の飲み方に近づけ初めてのママでも安心して使えるように、そして飲む力が弱い赤ちゃんも強い赤ちゃんも対応できるように、母乳の飲み方・飲ませ方を研究して作られた哺乳びんです。
サイズは160ml,240mlの2種類あります。
雪印ビーンスターク
ビーンスターク哺乳びん(耐熱ガラス製)
ビーンスターク哺乳びん 赤ちゃん思い 広口トライタンボトル(トライタン製)
赤ちゃん思い広口トライタンボトルは、瓶の形状が使いやすい広口タイプで、割れにくく軽いトライタンを使用しています。トライタンはガラスのような透明感があり、劣化にも強いので、長く利用できます。
サイズは150mlと240mlの2種類があります。
メデラ
カーム(プラスチック製)
スペシャルニーズフィダー(口唇口蓋裂用)
カームは赤ちゃんがおっぱいを飲む時の自然な哺乳行動の研究から生まれました。吸った分だけ適量が出てくる構造で、授乳期間中ワンサイズでOKです。
おっぱいでの飲み方を再現しているので、カームでの授乳と直接授乳との切り替えがスムーズです。サイズは150m,250mlの2種類あります。
NUK
NUKほ乳びん(ガラス製とプラスチック製)
おっぱいと同じ飲み方ができる様に作られた哺乳乳びんです。
おっぱいのように出る多孔設計なので、適切な時間をかけてミルクが飲めてむせにくく、おなかに優しくなっています。
サイズは120ml,240ml,260ml,300mlの4種類あります。
Kiki’が最初に揃えた哺乳瓶は、ピジョンの母乳相談室160ml(耐熱ガラス製)を2本です。飲める量が増えてきてからピジョンの母乳実感240ml(耐熱ガラス製)を2本買い足しました。その他に搾乳機とセットの哺乳瓶(プラスチック製)が1本ありました。
使用したらすぐに洗ってレンジで煮沸消毒をしていたので、この本数で困ることは特にありませんでした。
哺乳瓶の選び方
自宅用と外出用
自宅用でおすすめなのはガラス製とトライタン製
外出用でおすすめなのはトライタン製とプラスチック製
自宅使用であれば、衛生面を考えガラス製がおすすめです。
外出する機会が多い場合は、割れにくいプラスチック製がおすすめです。
使用用途によって使い分けるといいと思います。
赤ちゃんの月齢
新生児から6か月ころまではガラス製やトライタン製
6か月過ぎたらプラスチック製やトライタン製
新生児の頃は自宅での使用が多いので、軽さ重視よりも衛生面や耐久性などを重視して選ぶのがおすすめです。
月齢があがり自分で哺乳瓶を持って飲めるようになったら、安全面を考え赤ちゃんが落としたり投げても安心な割れにくいタイプがおすすめです。
洗いやすさ
哺乳瓶は、瓶の口が広いタイプ・曲がっていない形状のボトル・瓶の底までスポンジがしっかり届くボトル
乳首は先端までスポンジがしっかり届くタイプ
が洗いやすいです。
赤ちゃんに飲ませるものなので、衛生的にしっかり洗えるタイプがおすすめです。
消毒方法
瓶の素材によって消毒方法が異なります。
煮沸・薬液・電子レンジ・食洗器など、瓶の素材によっては利用できない消毒方法があるので、自分にあった消毒方法が使えるタイプを選んでください。
どのメーカーも赤ちゃんのことを考え飲みやすい形状になっているので、どれを選んでも大きな差はないと思いますが、洗いやすさや消毒方法は種類によって異なります。
赤ちゃんによっては乳首の形状や弾力で飲みやすさが変わってくることがあるので、一度に全サイズ揃えるよりも、使っていきながら必要に応じて買い足していくのがおすすめです。
Kiki’は双子なので足りなければ買い足そうと思い、まずは一人1本の哺乳瓶を購入しました。
電子レンジ消毒だったので消毒時間が短かったのもあり、一人1本の哺乳瓶で足りたので買い足すことはありませんでした。
Kiki’のおすすめは、取扱店が多い哺乳瓶で、赤ちゃんの成長に合わせ乳首も変えられるタイプです。
選んで失敗が少ないのはピジョンとコンビの哺乳瓶だと思います。