葬儀に参列する時のお金を包むときに使用する封筒を香典袋(不祝儀袋)といいますが、書き方や選び方、お札の入れ方や渡し方などマナーがあります。
ここでは香典袋についてご紹介していきます。
香典袋
香典袋は宗教ごとに包む袋が決っています。
包むお金が高額なほど、高級な香典袋になります。
宗教別香典袋の選び方
仏式
白無地に白黒の水引・蓮の書かれた封筒
神式(神道)
白無地に双銀の水引
キリスト教式(キリスト教)
ユリや十字架の書かれた封筒・白無地の封筒
無宗教・不明
白無地に白黒の水引
水引とは
封筒につける帯紐のことで、未開封である証拠・魔除けの意味があり、香典袋の結び方には簡単には解けない結び方になっていることから、不幸を二度と繰り返さないようにという意味が込められています。
日本の人口約66%が仏教なんだそうです。
葬儀参列する時事前に宗教を確認するべきだと思いますが、Kiki’は今まで確認したことがありません。会社関係など確認できないことも多いので、いつも白黒水引の香典袋を利用していました。
水引別香典袋の選び方
水引には、結び切り・あわじ結び・蝶々結び(花結び)・梅結びなどがありますが、葬儀で使用するのはあわじ結びと結び切りになります。
市販されている香典袋の主流はあわじ結びです。
水引の意味
結び切(真結び) 二度と繰り返さない
あわじ結び 末永く付き合う
水引の色
黒白 一般的なデザイン
双銀 高額な香典の時に用いるデザイン
黄白 主に関西から西の方で用いられるデザイン
青白 一般的なデザイン
金額別香典袋の選び方
5千円以下
1万円以上5万円未満
5万円以上10万円未満
10万円以上
水引が印刷されているもの
黒白の水引で水引の数は5本
双銀の水引で水引の数が7~10本
双銀の水引で水引の数が10本以上
ご祝儀袋同様香典袋(不祝儀袋)も、金額によって水引の色や本数が変わります。
水引が印刷されているタイプを購入する場合、数枚組になって販売されているので、蓮が描かれているものではなく(仏教限定になるので)水引のみ印刷されているタイプの購入をおすすめします。
香典袋の書き方
香典袋同様、宗教によって表書が異なります。
宗教別表書きの書き方
葬儀(通夜・告別式)
仏式
御霊前・御香典・御香料・御供
一般的には御霊前になります。
神式
御神前・御玉串料・御榊料・御神饌料・御供・幣帛料
神式にも宗派がありますが、宗派によって表書きが異なることはありません。
キリスト教式(プロテスタント)
御花料・献花料・弔慰料
キリスト教式(カトリック)
御花料・御ミサ料・御弥撒料
法要・法事
仏式
御仏前
神式
御玉串料
キリスト教式(プロテスタント)
御花料・献花料・弔慰料
キリスト教式(カトリック)
御花料・御ミサ料・御弥撒料
名前の書き方
水引の下中央に薄墨の筆ペンを使い、フルネームで縦に記入します。
上部(御霊前など)の文字より少し小さい文字で書くのが基本です。
連名の場合
二人 夫または上司を中央に、その左横に妻または部下の名前を添えます。
香典は家族単位で用意するため、夫の名前のみで良いとされています。妻の名前も入れたい場合は名だけ書き添えます。
三人 家族の場合は、中央に父、その左に母、母の左に子どもの名前を記入します。
会社の場合は、中央に上司(年長者)を記入し、その左から順に記入していきます。上下関係がない場合は五十音順に記入します。
連名は基本三名まで記入できます。
四名以上になる場合は、代表者の名前の左に他一同または外一同と記入します。
全員の名前を書き記したい場合は、別紙に全員の名前を書いたものを香典袋の中にいれておきます。
会社名を書く場合
会社名を右寄りに記入し、贈り主の名前が中心になるように記入します。
社名は省略せず正式名称で送り主の名前より少し小さめに記入し、役職名を記入する時は名前の上に記入します。
送り主を部署名にする場合は、中央に○○部一同や○○課一同と記入します。
Kiki’が結婚してから香典を贈ったのはまだ一度しかありませんが、Kiki’の親戚に送る場合でも連名にせず旦那の名前だけ記入しました。贈り先が旦那の名前だけでは誰か分からないような場合は、連名にした方がいいのかなと思います。
裏側の書き方
香典袋の裏側には金額と住所を縦書きで記入します。
中袋がないタイプ
水引よりも下の段に縦書きで金額と住所を書きます。左側に金額、金額の右側に少し小さい文字で住所を記入します。
中袋があるタイプ
表の中央に金額、裏の左側に郵便番号・住所・氏名を記入します。
旧漢字とは
1→壱、2→弐、3→参、5→伍、10→拾、千→阡、万→萬、円→圓
旧漢字を使う理由は改ざん防止の為ですが、読み間違い防止になもなります。
例 10,000円の場合は、壱萬圓となり、金額の前に金、後に也を足して金壱萬圓也と書きます。
お札の入れ方
香典袋表側または中袋表側から見た場合、お札が裏側になり、絵が下になるように入れる
香典袋裏側または中袋裏側から見た場合、お札が表側になり、肖像画(人物)が下になるように入れる
香典を渡すタイミング
通夜
一番良いとされているのはお通夜で、お通夜に出席できない場合は告別式、またお通夜も告別式も出席できない場合は49日(50日祭)までに持参します。
遠方で持参するのが難しい方は、現金書留で送ります。その際一言お手紙を一緒に添えると良いそうです。葬儀当日送る場合は葬儀会場へ(受取可能か葬儀会場へ確認が必要)、葬儀後の場合は喪主宛てに送ります。
手紙の例文
○○様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。本来であればご葬儀に参列するべきところですが、遠方につきかないませんこと、誠に申し訳ございません。心ばかりではありますが、ご香典を同封いたしましたので、御霊前にお供えしていただければと存じます。ご遺族の皆様はお力をお落としのことと存じますが、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
香典の渡し方
受付またはご遺族に渡す
香典は袱紗に包んだ状態で持参します。
受付で名前や住所を記帳した後に袱紗から外し、相手が名前を読める向きにして(香典袋の上が自分に向く様に)にして両手で渡します。この時袱紗は受付の台に置きます。金封袱紗の場合は、袱紗の上に香典袋を置いて渡します。
香典をご遺族や受付の方に渡す時は、お悔やみの言葉を添えて渡します。
一般的には「この度は突然のことでお悔やみ申し上げます」・「この度はご愁傷さまです」など、小声で伝えます。
まとめ
- 受付の前で一礼
- 名前や住所の記帳
- 袱紗から香典袋を出す
- 香典袋の向きを相手側に変えて、お悔やみの言葉を添えながら渡す。
Kiki‘が香典を渡す時は小声でこの度はご愁傷さまでしたと言いながら渡していました。義父の葬儀に参列した時は、近親者のみの葬儀だったこともあり受付の方は葬儀社の方で、住所氏名の記帳はなく、お悔やみの言葉など言う感じではなかったです。Kiki’は家族から預かってきたお香典を受付の方に渡しましたが、身内の葬儀だったので「香典を預かってきましたので、よろしくお願いいたします。」という感じで受付の方に渡しました。
近年家族や親族のみの葬儀が多いので、添え言葉は言わないことが多いかもしれませんね。
その他、香典についてのサイトはこちら↓↓↓
香典っていくら包むもの?相場の金額とアンケート調査