亡くなって一年目の命日を一周忌といいます。この一周忌から年忌法要が始まります。年忌法要は百回忌まであります。
ここでは一周忌から行う年忌法要についてご紹介していきます。
一周忌法要とは
故人が亡くなった1年目の命日に行う法要のこと
故人が亡くなった1年目の命日に、遺族や親族、親しかった人たちと一緒に、僧侶による読経・お焼香・会食を行います。
一周忌法要を行う場所
自宅やお寺(菩提寺)、葬儀ホール、ホテルなど
菩提寺がある方はお寺で行うことが多いそうです。
家族や親族だけで行う場合や地域によっては自宅に僧侶を呼んで行います。
子どもの宿泊学習がありKiki’たちは参列できなかったのですが、義父の一周忌(天理教なので一年祭)は、自宅で親族と天理教の先生をお呼びし法要した後は、みんなで仕出し弁当を食べたそうです。
一周忌法要で準備するもの
返礼品(引き出物)
参列者への香典返しとして引き出物を準備
返礼品の相場は、2,000~5,000円程度になります。
僧侶の依頼とお布施
事前に僧侶へ一周忌法要の依頼
お布施の相場は、30,000~50,000円になります。
お布施・お車代・お膳料は、それぞれ白無地封筒の表に「お布施または御布施」・「御車代または御車料」「お膳料」と記入し、その下に小さめの文字で施主の氏名(苗字のみでも大丈夫)を記入します。
宗教への信仰や儀礼にこだわらない方は、僧侶を呼ばず家族のみで一周忌法要を行っても問題はないそうです。
喪主の挨拶
事前に話す内容を紙に書いて準備
通常法要の最初と最後に施主(喪主)による挨拶を行います。
例ー法要前
本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
これより故〇〇の一周忌法要を始めさせていただきます。
例ー法要後
皆様のおかげで故○○の一周忌法要を無事終えることができました。
故人に代わり心よりお礼申し上げます。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。
【会食がある場合】
法要はこれにて終了となりますが、細やかではございますがお食事の用意がございます。
お時間の許す限り、どうぞごごゆっくりなさってください。
本日はお忙しい中お時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
【会食がない場合】
本来であれば皆様と一緒に粗宴を囲みながら故人を偲びたいところですが、本日はこれでお開きとさせていただきます。
お荷物かと思いますが、心ばかりのものを用意しておりますので、お忘れなきようお持ち帰り下さいませ。
本日はお忙しい中お時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
挨拶は1分程度が良いとされています。
他にもたくさんの例文がありますので、いろいろ参考にしてみるといいと思います。
家族のみの場合は、挨拶を行わないことが多いです。
卒塔婆の依頼
菩提寺またはお墓の管理者に依頼
卒塔婆(そとうば)は故人の追善供養のために用います。
卒塔婆の金額の目安は、3,000円からになります。
卒塔婆を立てない宗教もあるので、事前に親族や菩提寺に確認しておくといいと思います。
料理の準備
会食する時の仕出しやレストランの予約
お寺や自宅で会食をする場合は、仕出し料理を準備する方が多いです。また、会食はせずお弁当を配る方も増えてきています。
料理の金額の目安は、3,000~10,000円程度です。
家族のみで行う場合は、自宅で家庭料理を振る舞ったり、近くのレストランで食事をとることもあるそうです。
御花やお供え物
施主が供花を準備する場合は、当日までに年忌法要を行う場所(お寺や自宅など)に届くよう葬儀社か生花店へ依頼
金額の目安は、5,000~10,000円程度です。
Kiki’は参列できなかったので、お供え物としてとらやの羊羹を前日届くように贈りました。
Kiki’が贈ったものはこちら↓↓↓
お花を贈る場合は、故人の好きだった花や季節の花を取り入れたものがおすすめです。
服装
正喪服または準喪服
略喪服(平服)指定があれば、略喪服でも大丈夫ですが、一般的には正喪服または準喪服の着用がマナーとされています。
子どもの場合は、黒・紺・グレーなどの落ち着いた色の服装を着用し、靴はあれば白か黒ベストですが、なければ派手な色の靴やキラキラした装飾の靴は避けなるべく落ち着いた色の靴にしましょう。
宗教によってはブラックフォーマルになります。
事前に施主の方へ服装について確認されるといいと思います。
年忌法要とは
故人の命日に行う法要のこと
年忌法要は一周忌から始まり、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌、百回忌まであります。
年忌法要の数え方
亡くなった日(命日)を1とした数え年になります。
例えば、2000年1月1日が命日の場合、一周忌は亡くなってから一年後なので2001年1月1日ですが、三回忌は命日の2000年を1年と数えるため2000年(1)、2001年(2)、2002年(3)となり2002年が三回忌になります。
詳しくは下記表をご覧ください。
年忌法要 |
【例】亡くなった日が 2000年1月1日の場合 |
|
一周忌 | 亡くなった日から1年後 (満1年目) | 2001年1月1日 |
三回忌 | 亡くなった日から2年後
(満2年目) |
2002年1月1日 |
七回忌 | 亡くなった日から6年後
(満6年目) |
2006年1月1日 |
十三回忌 | 亡くなった日から12年
(満12年目) |
2012年1月1日 |
十七回忌 | 亡くなった日から16年後
(満16年目) |
2016年1月1日 |
二十三回忌 | 亡くなった日から22年後
(満22年目) |
2022年1月1日 |
二十七回忌 | 亡くなった日から26年後
(満26年目) |
2026年1月1日 |
三十三回忌 | 亡くなった日から32年後
(満32年目) |
2032年1月1日 |
五十回忌 | 亡くなった日から49年後
(満49年目) |
2049年1月1日 |
百回忌 | 亡くなった日から99年後
(満99年目) |
2099年1月1日 |
年忌法要にあてはめると、一回忌は亡くなった日(命日)になり葬儀が一回忌の法要になるそうです。一周忌は二回忌になります。一回忌・二回忌共称されることはありませんが、亡くなった日(命日)が一回忌、一周忌が二回忌にあたると考えると、年法要の数え方が分かりやすくなりますね。
年忌法要はいつまでやる?
一般的には三十三回忌まで、多いのは十三回忌まで
仏教では、三十三回忌を過ぎると極楽浄土へ行けると考えられているため、命日から32年目にあたる三十三回忌まで行うのが一般的でしたが、核家族化や高齢化が進んでいる現在では、十三回忌で弔い上げとする方が多くなってきています。
また、三回忌や七回忌を弔い上げとして省略する方も増えてきています。
仏教が日本に伝来された元となるインドでは亡くなってから7日ごとに四十九日までの法要のみ、中国では7日ごとの四十九日までの法要に加え、百箇日、一周忌、三回忌と計十回の追善法要が行われてきました。三回忌以降の法要は日本由来の法要になるそうです。
年忌法要をいつまでやるかは事前に親族間で相談しておくといいかもしれませんね。
その他の宗教(神道・キリスト教など)
神道
神道の年忌法要は、三年祭、五年祭、十年祭、五十年祭、百年祭があります。
亡くなってから3年目、5年目、10年目…の命日に行います。
10年目以降は家族のみで行うことが多いそうです。
キリスト教
キリスト教には供養という考えがなく、法事や法要はありませんが、追悼式(カトリック)や記念式(プロスタント)があります。
追悼式は、亡くなって一年後の命日に、死者記念ミサを親族や個人と親しかった方々を招いて行います。その他、亡くなった全てのキリスト者を記念する特別なミサが行われます。
記念式は、1年後、3年後、5年後、7年後、10年後の命日に行います。
Kiki’の義父は天理教で追善供養を行っており、年祭があります。年祭は、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭があります。
義父の年祭は自宅で親族のみで行われましたが、義祖母の十年祭は参列者が多かったこともあり教会で行っていました。天理教では、十年祭や二十年祭で区切ることが多いそうです。
信仰している宗教がある方は、その宗教に倣って追善供養を行っていくのだと思いますが、Kiki’は信仰する宗教がないため、年忌法要は望んでいません。でも、1年に1度命日にでも、家族や友人がそれぞれ集まってお墓参りに来てくれたら嬉しいなとは思います。
故人を偲ぶことが供養になると思うので、形式にこだわらなくてもそれぞれの家族にあったやり方で、追善供養を行っていけばいいのではないかとKiki’は思います。
忌日法要についてはこちら↓↓↓
初七日や四十九日って何するの?忌日法要について