子どもが自転車に乗れる頃になると、加入を検討するのが自転車保険です。
ここでは、加入の必要性と補償、義務化、実際の賠償額についてご紹介していきます。
自転車保険の個人賠償責任補償や傷害補償は、すでに加入している保険で付帯されている可能性があります。
医療保険や生命保険や自動車保険の特約などで傷害保険
が付帯されている可能性があります。
重複していたとしても、個人賠償責任補償の保険金は実際の損害分しか支払われないため、重複して補償を受けることはできず、必要以上の保険料を支払うことになります。
自転車の個人賠償責任補償の場合、補償額の基準が1億円になりますので、すでに加入している保険に付帯されている場合は、補償額を確認し1億円未満の場合は加入の検討をおすすめします。
加入できる年齢
0歳から
加入できる年齢は、保険会社によって異なります。
子ども個人で自転車保険に入る場合は、18歳以上など年齢制限がある保険会社もあります。
自転車保険の補償内容
個人賠償責任補償
傷害補償
一般的にこの2つが対象になります。
個人賠償責任補償とは
相手に対して補償するもの
一般的な個人賠償責任補償とは、日常生活で誤って他人に怪我をさせたりお店の物や他人の物を壊してしまった場合など、相手に対して補償するものになりますが、自転車保険の場合、自転車走行中に相手に怪我を負わせてしまった場合にのみ補償適用される保険があるので、必ず補償内容をご確認の上ご加入ください。
自転車走行中のみ補償される場合
例…
①自転車走行中に歩行者にぶつかってしまい相手が転んで怪我をした
②自転車走行中、停まっている車にぶつかり傷をつけてしまった
日常の補償が含まれる場合
例…
①お友だちのお家でおもちゃの棚にぶつかり落として壊してしまった
②お店の商品を誤って落として壊してしまった
傷害補償とは
自分に対して補償されるもの
交通事故によって自分が怪我や死亡した時に、その時の治療費や後遺障害などに対して補償されるものになります。
自転車走行中のみ補償される場合
例…
自転車に乗って転んで怪我をした
日常の補償が含まれる場合
例…
階段から足を滑らせ怪我をした
Kiki‘が初めて自転車保険に加入したのは、子どもの幼稚園のお迎えでKiki’自身も毎日自転車に乗るようになった時に加入しました。
旦那も毎日駅まで自転車を利用していたので、家族も損害賠償補償のある保険を選んだつもりだったのですが、子どもたちが一人で自転車に乗れるようになる前に保険を見直したところ、個人損害賠償補償は加入者のみで傷害補償が家族全員含まれている保険でした。
子どもが一人で自転車に乗れるようになる頃に保険を見直して気づくことが出来ましたが、加入前にしっかり補償内容を確認することをおすすめします。
自転車保険の義務化って…必ず加入しなければいけないの?
自転車事故による被害者救済処置として、自転車損害賠償責任保険度へ加入を義務化する自治体が増えています。
現在(令和4年4月現在)、自転車保険に対する加入義務をおこなっている都道府県と努力義務としている都道府県があります。
加入義務としている都道府県
宮城県、秋田県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、新潟県、静岡県、岐阜県、愛知県、三重県、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
計30都道府県
努力義務としている都道府県
北海道、青森県、茨城県、富山県、和歌山県、鳥取県、徳島県、高知県、佐賀県
計9都道府県
詳しくは下記サイトをご参照ください
国土交通省公式サイトhttps://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/promotion/index.html
加入義務としている自治体でも、現在未加入に対する罰則はありません。
自転車保険に限らず、その他の保険で個人賠償責任保険が付帯されていれば、自転車保険に加入していなくても大丈夫です。
自転車保険に加入しなければいけない方は、個人賠償責任保険に未加入の場合です。
加入義務としている自治体にお住いの方で、自転車を利用している方は、自転車保険に加入しなければなりません。
自転車事故による賠償金額っていくら?
約3,000~9,600万円
相手が亡くなるケースや重い後遺症が残るケースは高額賠償になることが多く、実際に小学生が無灯火で自転車事故を起こし、約9,500万円の高額な賠償事例があります。
自転車事故はどんな事故が多い?
自転車事故の約85%は、自転車対自動車事故になります。
その中でも多いのが、出会い頭の衝突事故です。
自転車対自転車事故は3%(その内約50%は出会い頭の衝突事故)
自転車対歩行者は3%(その内約30%は横断中の事故)
自転車事故が多い年齢は?
16~19歳
年齢別自転車事故では16~19歳が最も多く、20歳未満の自転車事故は全年齢に対して約40%を占めています。
いつから加入した方がいい?
自転車に乗れるようになったら
年齢ではなく、自転車に乗れるようになったら加入するのが望ましいです。
自転車に乗れるようになる年齢には個人差があります。早い子は5歳頃から乗れるようになりますし、遅くても小学校3年生頃にはほとんどの子が乗れるようになります。
その為、年齢ではなく公道や歩道を子どもが一人で自転車に乗るようになったら加入するのがおすすめです。
Kiki‘が子どもたちの自転車保険に加入したのは小学校3年生です。
ずっと加入していた自転車保険で家族全員が補償されていると思っていたので、結果保険を見直した3年生での加入になってしまいましたが、保険に入っていると安心感があるので、自転車で公道を走るようになったら保険に入るのがベストだと思います。
賠償額はどのくらいの保険に入ったらいい?
1億円以上
自転車事故では数千万~1億円近い賠償支払いの判例があります。
①坂道を下ってきた小学5年の少年の自転車が、歩行中の 62 歳女性と衝突し歩行者の女性が意識不明になった。
賠償金額9520万円
②自転車運転中の男子高校生が車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた 24 歳会社員男性と衝突し、会社員は言語機能の喪失等重大な障害が残った。
賠償金額 9266万円
③女子高校生が夜間、携帯電話を操作しながら無灯火で走行中、前方を歩行中の57 歳の女性と衝突し、女性に重大な障害(手足がしびれて歩行が困難)が残った。
賠償金額 5000万円
④歩行者も通行できるサイクリングロードで、出勤中の男性会社員の自転車が散歩中の 77 歳男性と衝突し歩行者の男性が3日後に死亡した。
賠償金額 2174万円
⑤女性が自転車で歩道を通行中、路地から歩いて出てきた 35 歳女性と衝突し、歩行者の女性が骨折した。
賠償金額 1706万円
Kiki‘が加入した保険は1億円です。
自転車保険には2~3億円補償の保険もあるので、過去の事例を確認しながら必要性を感じたら補償額を上げて加入し直そうと思っています。
まとめ
①自転車保険に入る前に重複加入にならないか確認する
②個人賠償責任は1億以上の補償があるプランに加入する
③子どものみ加入する場合は保険会社へ加入可能年齢を確認する
自転車保険について詳しくは下記サイトをご参照ください↓↓↓
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